零落の姫騎士アナスティア〜どの種族の精子でも受精する呪いの淫紋〜　レビュー【mico】

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常闇の冬を過ごす、哀れな王女の箱庭

アナスティアは王女として生まれ、何不自由のない生活を送ってきた。
だがある日、国民によって反乱が起き、彼女は零落する事になる。
何とか助かったアナスティアも、魔法使いによって呪いをかけられ、
どの種族の精子でも妊娠してしまう呪いの淫紋を付与されてしまった。
落ち延び先の小さな村で、協力と引き換えに亡命の便宜を図ってもらう事を
領主と約束したアナスティアだったが、村内での彼女の扱いは奴隷同然のものだった。

◆どこへいっても誰であっても
犯されてしまう姫騎士は快楽の奈落へと
引きずり込まれる続きを読む◆

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このゲーム「零落の姫騎士アナスティア」は、Live2Dと3Dが融合したゲームだ。
とにかくグラフィックが美しく、BGMが控えめなこともあって没入感は極めて高い。
吹雪舞う夜3Dフィールドは、見ているだけでも寒々しく感じる事だろう。
そんな雪原を動き回るヒロイン、アナスティアは、Live2Dで描写されており、
アニメ調とリアル調がうまく調和している。
操作感が少し独特だが、複雑ではないのですぐに慣れるだろう。
普段は肩越し視点なのだが、ボタン一つで前からの視点で見ることもでき、
手軽にじっくりヒロインを見る事が出来る。

いかにも姫騎士然とした、凛々しくも可愛らしいアナスティアだが、彼女はとても弱い。
万全の状態でも、ゴブリン程度相手に死闘を演じ、負けてしまう事もしょっちゅうだ。
僅かでもダメージを負おうものなら、鎧は簡単に破壊され、
そのまま組み伏せられて孕まされてしまう。
村中ですら彼女にとっては安全な場所ではない。
村人に襲われることはしばしばであり、利用料金を払ったのに、
宿屋で睡眠中に夜這いをかけられたり、何もせず店から立ち去ろうとしただけで、
冷やかしかと店主が憤慨し、押し倒してくる。
もし反撃をしようとすれば、衛兵を呼ばれて地下牢獄に収監されてしまう。
勿論ここでもアナスティアは慰み者になる。

つまり、どこへ行ってもアナスティアは粗末な扱いを受け、犯されてしまう。
孕んでしまってもお構いなしだ。出産してもまたすぐに、彼女のお腹は膨らんでしまう事だろう。
この箱庭世界で、何度も彼女はそれを繰り返す事になる。安全な場所などどこにもない。
彼女にとってこの世界は、牢獄そのものと言えるだろう。
決して明けない夜と、止むことのない雪は、彼女の境遇そのものだ。

クエストを受け、果敢にモンスターへ挑むが返り討ちにされ、人外を身籠ってしまう。
空き巣を発見され、身体を差し出す事で見逃してもらう。
身体を売って金を稼ぐが、追い剥ぎに逢って犯された上に全て奪われる。
汚れ切った身体に、村人に見向きもされなくなるが、今度は物乞いに無理やり犯される。
このゲームの本質は、そんな風に、王女だったヒロインがどうしようもなく墜ちていく様を
ロールプレイする事にあるだろう。
アナスティアにどんなシチュエーションでひどい目に逢わせるか、それを考えるているうちに、
この小さな箱庭に没入してしまう事は間違いない。

（レビュアー：ローラン）

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